関西ファベックスにてディスカッションを開催しました
10月10日インテックス大阪にて開催された関西ファベックス(一社)日本能率協会主催者セミナーにおいて「福祉介護食事サービスの多様化を解決!プロが語る最適な調理法、厨房運営の実践!」をテーマにパネルディスカッションを開催し、満席となる約70名の皆様にご参加頂きました。
講師には、凍結含侵法発明者の広島県立総合技術研究所農学博士の柴田賢哉氏が「食のバリアフリーを実現する凍結含浸法」と題し、凍結含侵法と新調理システムとの融合による介護食の今後の展望などについて解説し、続いて、山陽女子短期大学の下地隆氏からは口副(美味しいものを食べて感じる満足感)の実現とケアフードと、凍結含侵法についてご講演頂きました。その後、淀川キリスト教病院栄養管理課課長の大谷幸子氏より、ホスピスでの「毎日毎食の選択メニューや週 1 回のリクエスト食」の取り組みについてや病院だけでなく、地域と連携した医療ケアについてご紹介頂きました。
更にシニアマーケットについて、全国130カ所のサービス付き高齢者住宅と12カ所のセンターキッチンを運営しているセンターミール株式会社の専務取締役椙本忠広氏に新調理システム運用ノウハウについて力説して頂きました。続いて協会会長の渡辺彰からはフレンチのもつ古典的な調理技術法をアレンジしケアフードに活かせるものが多くあるという事を料理画像を映しながら解説しました。
パネラー最後の、月刊HACCP編集長岩本嘉之氏には、リテールレベルHACCPによるシニアフードサービスでのHACCPシステム導入のポイントについて解説し衛生の重要性をご講演頂き、まとめでは、西事務局長より「これから押し寄せるであろうシニア世代のフードマーケット、高齢者が安心して美味しく生涯有意義な食事が出来る様に、新調理システム推進協会では今後も研鑽を重ねて行きたい」と締めくくり終了となりました。
【講師】
- 柴田賢哉氏
広島県立総合技術研究所食品工業技術センター 副主任研究員農学博士 - 大谷幸子氏
淀川キリスト教病院栄養管理課管理栄養士課長 - 下地隆氏
山陽女子短期大学准教授専任講師 - 椙本忠広氏
センターミール株式会社専務取締役 - 渡辺彰氏
(一社)新調理システム推進協会会長 - 岩本嘉之氏
㈱鶏卵肉情報センター常務取締役編集部長 月刊「HACCP」編集長 - 企画司会/西耕平
(一社)新調理システム推進協会事務局長